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第178話 新時代への幕開け

小児科医のつぶやき|第178話 新時代への幕開け

 やはりというか、今年に入ってから予想通りインフルエンザが久しぶりに流行してきました。過去2年間流行どころか、1回も検査を行ってきませんでしたので、最初はどうだったかなと思い出すのが大変でした。コロナが流行する前は年明けてからインフルエンザが流行するのが当たり前でしたので、外来にも少しずつ昔の風景が戻ってきたようにも感じます。流行するのはあまりいいことではないのですが、病気も以前のような季節感が戻ってきてくれたら、それはそれで良いことなのかもしれません。    


 そしていよいよというか、遂にというか5月8日にコロナウイルス感染症が感染症法上の分類を現在の2類から5類へと移行することが発表されました。発熱外来も無くなりますが、だからといって病気が変わっていくわけでもなく、我々はそうなったとしてもこれまで通りに慎重な対応を続けていかなくてはなりません。ただ、人々の生活は少しずつ以前のような生活に変わっていくことが予想されます。恐らくマスク着用についても緩和されると思います。マスクについては予防の観点から着用が感染予防に非常に効果的であったのは間違いない事実です。ところが、マスクがもたらす弊害が起きたのも事実です。子どもたちは表情のない世界で大きくなってきました。成長発達のためには喜怒哀楽は絶対に必要だと思います。それがなくなってしまったのですから、多くの小児科医がコロナ後の子どもたちの成長発達を危惧しています。咳エチケットとしてはこれからもマスクは必要だと思いますが、何も症状のない健康な人がマスクを付けなければならない、スポーツ観戦にマスクをして黙って応援するというのは見直してもいい時期にきているのではないかと、個人的には思います。    


 また、今後はいろいろなイベントについても以前のような賑わいが戻ってくれることを願っています。この3年間は運動会や体育祭という、子どもたちにとって最も大きなイベントがことごとく中止や縮小されてきました。部活動も同じ状況で、試合がなくなったり、声を出して応援したりするのはいけないという何とも意味不明な方針が打ち出されてきました。だいたい、応援するのに声を出してはいけないなんて無理なのは分かりきったことです。果たしてマスク着用がスポーツの会場において感染拡大をどれだけ予防出来たのか、今後同じようなことが起きた時のためにもぜひ検証して欲しいと思います。大好きなサッカーやバスケでも大声を上げて応援したいと願っていますし、その日が来るのが待ち遠しいところです。   


 これまでほとんどの方がかなりの犠牲を強いられてこの3年間を過ごしてこられたと思います。仕事が無くなった方も多いかと思いますし、学生さんの中には、入学式、卒業式、修学旅行など当たり前に行われていた行事が中止となり、非常に悲しい思いをされた方も多いと思います。いろいろな大会が中止になって、何のために頑張ってきたのかと呆然となった方も多いと思います。甲子園で優勝した高校の監督が「青春は密だから」と言われたのは、本当にそうだよねと思いました。若い方にはこれまでのことを取り返すことは出来ませんが、これからはこれまで以上の素晴らしい人生を送って欲しいと思います。      


 恐らく5月からはこれまでの生活様式がガラリと変わっていくと思います。ただし、ウイルスはこれからも消えて無くなることはありませんので、これからも感染しないように気をつけて生活していかなくてはなりません。また日本製の不活化ワクチンや治療薬が開発されてインフルエンザ並みのウイルスになることを期待しています。今後もウイルスと共存しながらうまく付き合っていくことが求められるのは間違いないことのようですが、確実に新時代が近づいてきているのは間違いないようです。      



【令和5年2月】
よしもと小児科 吉本寿美

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