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第212話 今年を振り返って

小児科医のつぶやき|第210話 改めてワクチンについて考えてみる

 今年はなかなか寒くならないなあ〜と思っていたら、いきなり寒くなって秋はどこにいったのやらという感じであっという間に冬がやってきました。そうこうしているうちにインフルエンザがいつもより早く流行し始めて、ややバタバタした師走を迎えています。12月になりましたので恒例となりましたが、1年を振り返ってみたいと思います。    


 最近は以前のようなコロナに振り回されることもなくなって、ホッとしたのも束の間。久しぶりにマイコプラズマが猛威をふるって、大流行となりました。ここまで流行したのは開業以来初めてではないかと思います。しかも、困ったことに、これまで有効であったクラリスロマイシンという抗生剤が効きにくくなってしまいました。別の抗生剤に変更することで、症状の改善をみるお子さんがほとんどですが、それでもは症状が改善することなく入院となったケースも少なくはなかったようです。普段であれば夏場には比較的余裕のある入院施設も満床の状態が続いていたと聞きました。ピークは過ぎたように思いますが、それでもまだ患者さんはいらっしゃいますから、注意は必要ですね。


 それから今年は百日咳の流行も目立ちました。なかなか診断が難しくて、発熱もありませんので受診されないケースも少なくはないようです。情報によれば、全国では10名以上のお子さんが残念ながらお亡くなりになられたようです。ほとんどが2ヶ月未満のお子さんだったようですが、何とか助けることが出来なかったのかなと残念でなりません。小児科学会も推奨しているように、年長児での3種混合ワクチンの接種を当院でも積極的に勧めています。接種するお子さんも少しずつ増えてはいますが、やはり任意接種というのがネックになって5割には届いていないのが現状です。1日も早く、年長児と6年生での3種混合ワクチンの定期接種化が望まれるところです。  


 ただ今年もワまたクチン不足問題が露呈されて、どうなっているのだと思ってしまいました。3種混合ワクチンもしばらく接種できない時期がありました。そして現在は麻疹風疹ワクチンとおたふくかぜワクチンが不足しており、接種できないお子さんが多数いらっしゃいます。どちらもとても重要なワクチンですので早く解消して欲しいのですが、安定供給されるのは年明け以降になるのではないかと予想されています。なぜこんなに毎年ワクチン不足問題が起こってしまうのか、現場にいるものとしては腹立たしくなってきます。結果的に被害を受けるのは子どもたちですから、このような事態が起きないように国として何とか対策を打ち出して欲しいと願うばかりです。


 そしてここからは個人的な話になりますが、今年は大切な人との悲しい別れがありました。まず元旦に小さい頃からお世話になっていた叔父を亡くしてしまいました。父親以上にいろんなことを教えてくれた人でしたので、残念でなりません。それからご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、義理の妹も天国に旅立ってしまいました。病院でも受付で時々お手伝いをしてくれていましたので、今でもふと現れるような気がしてなりません。今年は大切な人を2人も失ってしまい、いろいろと考えさせられるところがありました。残念ながら個人的には今年1年あまりいい年ではなかったように思います。  


 とは言いながらも、すぐお正月がやって来ます。来たる新しい年は一体どんな年になるのでしょうか。来年こそは良い年になって欲しいといつも思いますが、どうかそのことが現実になってくれるようにと願っています。インフルエンザの収束までもう少し時間がかかりそうで慌ただしい年末になりそうですが、健康に留意されてどうぞ良いお年をお迎えください。      



【令和7年12月】
よしもと小児科 吉本寿美

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